Melody 2006年8月号

● 隔月になって新装刊第1号は、なかなか豪華なラインナップ。
● 巻頭はよしながふみ「大奥」。相変わらず、圧倒的な存在感。この端正の画面だからこそ描ける、残酷さがあります。
● 表紙は清水玲子「秘密」。両端に位置する登場人物の、仮面のような表情は、実はよく似ているのです。そして、再びの悲劇の予感。
● ララからお引っ越ししてきたのは、ひかわきょうこ「お伽もよう綾にしき」。オーソドックスな、妖しいながらもどこか可愛らしい絵と、勧善懲悪の構図を使いながら、悪に引きこまれるひとの闇に迫っていく技はさすが。
● いままでも隔月連載だった成田美名子「花よりも花の如く」は韓国編。ここまで育ってきた設定だからこそ、難しい題材にも正面から取り組めるのだろうなあ、と期待。
● さらに山口美由紀「天空聖龍」も掲載。小さな輪の物語が、だんだんと大きな企みにつながっていく。どこまで引きこまれるのか、物語はどんどんと闇の奥に向かっていきます。
● そして河惣益巳「玄椿」も。今回は、ある意味とっておきの、胡蝶と恵慈が結ばれるまでのお話。
● ショートとはいえ、安孫子三和「みかん・絵日記」も健在。夏の楽しみをふわふわと見せてくれます。
● 健在といえば、川原泉「笑う大天使」は、もちろん映画公開に合わせた特別編。だけれども、たかをくくって読んじゃいけない。この16ページのストーリーには、川原泉ならではの重層的で哲学的な企みが隠されています。川原教授、健在。
● コミックス発売おめでとう、慎結「GHOST ONLY」は、今号唯一のメロディ生え抜き作家さん。コミカルな感覚と、ちょっとシビアな設定がうまく折り合った楽しい作品です。
● ここまできたら全部いってしまえ。橘裕「ガッチャガチャ」は、ついに神楽坂さんの謎に迫る! …お話の入口。今後の展開が楽しみ。
● 山田ユギ「おひっこし」も特別編。何気ない日常のヒトコマを切り取りつつ、きっちりメインキャラを全員アピールするプロの技。
● 魔夜峰央「パタリロ源氏物語」には、もはやいうべきこともなく。なんか、買ってくるとほとんど最初に読んでしまうんだよなあ。
● 今回は3編掲載、立花晶「すぴすぴ事情」。握り文鳥がすてきです。
● メロディには欠かせないらしい体験モノを引き受けたのは、羅川真里茂「しゃにむにアンチ☆エイジング」。作家も編集も消耗するらしい、この種の企画。さて、今回はどこまで行けるか。
● やれやれ、これで終わりか、と思えば、実はあと1本。あの麻生みことが1ページで映画の紹介、「アソウミコトのよりみちシネマ」は、『バーバー吉野』を取り上げる。この映画も素敵なのですが、また、それを紹介する麻生みことのイラストも雰囲気にはまっていてよい感じです。
● 次号からは、全作品取り上げるとかやりませんからね、念のため。

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